映画に感謝を捧ぐ! 「ポイント・ブランク(1997年版)」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョージ・アーミテイジ監督の「ポイント・ブランク(1997年版)に  感謝を捧げようと思います。 標的を追って10年ぶりに帰郷した  殺し屋の運命を描いた本作は  奇襲的な発想に彩られた殺し屋映画であります。  暴力&陰謀渦巻く殺し屋同士の戦いと    青春映画&ラブ・コメディを合体させるという発想と  いかなる状況にあっても「ユーモア」を維持し続ける演出が  一体となる光景は  私に「暴力&陰謀と笑いの密接な関係」と  1980年代文化と90年代文化の奇妙な融合を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「シリアスな駄洒落」と呼びたくなるような邦題  主演男優J・キューザック&敵役D・エイクロイドのコメディ的風貌と  恋愛映画的ハッピー・エンドによって細部を隠蔽する幕切れが  作品のブラック・ユーモア性を高めている点も見逃せません。)  まさに「ジャンル融合型殺し屋映画」の歴史に輝く珍味であると  言えるでしょう。  J・ウー的銃撃戦・「アメリカン・グラフィティ」的情緒  「ブルース・ブラザーズ」的攻撃系ギャグ  後年の「アナライズ・ミー」に通じる会話が交錯する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。