映画に感謝を捧ぐ! 「無頼の谷」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はフリッツ・ラング監督の「無頼の谷」に

 感謝を捧げようと思います。

無頼の谷 [DVD] - マレーネ・ディートリッヒ, フリッツ・ラング, マレーネ・ディートリッヒ, アーサー・ケネディ, メル・ファーラー, グロリア・ヘンリー, ダニエル・タラダッシュ
無頼の谷 [DVD] - マレーネ・ディートリッヒ, フリッツ・ラング, マレーネ・ディートリッヒ, アーサー・ケネディ, メル・ファーラー, グロリア・ヘンリー, ダニエル・タラダッシュ

 婚約者の仇を捜す男「ヴァーン・ハスケル」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 軽量でありながらも多彩な顔を持った西部劇であります。

 復讐系西部劇、ミュージカル、極道映画、犯罪サスペンス

 愛憎劇を流離うかのように進行する

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に、西部劇文化と近代サスペンス文化による共同戦線と

 復讐&犯罪に関わる人間の放つ狂気+哀愁の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (復讐の高揚感と虚しさが静かに交錯する

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「七変化型復讐系西部劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 復讐西部劇の王道に複数の娯楽映画特性を

 加えることによって生じる科学反応を世に知らしめた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。