映画に感謝を捧ぐ! 「JUSTICE(2002年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回は行定勲監督の「JUSTICE(2002年版)」に感謝を捧げようと思います。

Jam Films [DVD] - オムニバス・ムービー, 魚谷佳苗, 山崎まさよし, 大沢たかお, 吉本多香美, 佐々木蔵之介, 妻夫木聡, 広末涼子
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 「歴史」の授業中に繰り広げられる

 出来事を描いた本作は

 技巧的且つ軽快なユーモアに彩られた

 青春映画であります。

 「ポツダム宣言」の原文を朗読する教師と

 反抗心&性欲の赴くままに筆を動かす

 生徒たちの姿を交錯させるストーリー

 アクション&サスペンス的映像技を駆使した演出

 陽気な音楽が一体となる光景は

 私に文学性と俗物性が独特のバランスで並び立つ現象と

 効率的且つ奇策的な作劇法&映像技による

 「ブラック・ユーモア生成術」の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「愛と性衝動の融合」がもたらす科学反応を

 示すかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「和製軽量級青春喜劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。 

 1970年代的反抗精神、1980年代的能天気さ

 アメリカと日本の関係に対する皮肉

 男の野性的衝動、教師的心理が軽やかに絡み合う本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。