映画に感謝を捧ぐ! 「マルセイユの一夜」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフランソワ・ヴィリエ監督の
「マルセイユの一夜」に感謝を捧げようと思います。
フランス映画 パーフェクトコレクション フィルム・ノワール 真夜中まで DVD10枚組 ACC-211 - マルセル・ムールジ, レイモン・ペルグラン, モーリス・シュヴァリエ, マリー・デア, ピエール・ルノワール, ルイ・ジューヴェ, マドレーヌ・ロバンソン, フェルナン・ルドー, ルネ・フォール, エリッヒ・フォン・シュトロハイム, ジャニー・オルト, フェルナンデル, ベルト・ボヴィ, ピエール・フレネー, ミシェル・アルファ, マリア・モンテス, ジャン=ピエール・オーモン, リリー・パルマー, マルセル・エラン, シモーヌ・シニョレ, アレクサンダー・リニョオ, フェルナン・グラヴェ, エドウィジュ・フィエール, アンドレ・カイヤット, ロバート・シオドマク, アンリ・ドコアン, クリスチャン=ジャック, ピエール・シュナール, カルロ・リム, ジョルジュ・ラコンブ, フランソワ・ヴィリエ, ジャン・サシャ, ロバート・シオドマク
カナダ人水夫「エリク」と謎の女「ドロレス」の
運命を描いた本作は
巻き込まれ映画の王道に沿って進行しつつ
道中劇+文学的ムードを放つ愛憎劇であります。
寄港先で見つけた「愛」によって
不運の底なし沼へと沈んでいく男
美貌と潜在的魔性によって「悪女」となった女
彼らを関わることによって人生を変異させた人々の姿を
ロマンスとサスペンスを絡み合わせながら描いていく
ストーリー&演出は
私に愛の持つ麻薬性、旅に潜む落とし穴
運命のブラック・ユーモア性、犯罪の間接被害を
映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(悲劇的決着でありながらも「静かなる解放感」を感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「観光旅行系愛憎劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
激しくも哀しいスリル&サスペンス+ロマンス
マルセイユの持つ美しさ&危うさ
主演女優M・モンテスの悪魔的魅力が光り輝く本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。