映画に感謝を捧ぐ! 「ホテル・アルテミス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はドリュー・ピアース監督の「ホテル・アルテミス」に
感謝を捧げようと思います。
ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~ [DVD] - ジョディ・フォスター, スターリング・K・ブラウン, ソフィア・ブテラ, デイヴ・バウティスタ, ジェフ・ゴールドブラム, ドリュー・ピアース
犯罪者専用の非合法医療施設「ホテル・アルテミス」に
関わる人々の運命を描いた本作は
貪欲にして堅実な作劇法&映像技に
彩られたSF映画であります。
SF的装飾、極道映画+医療映画的キャラクター造形
アクション映画的暴力を取り込みつつ
「ホテルとその周辺」での物語に徹し
陰鬱なる色彩を駆使して進行するストーリー&演出は
私に、様々な娯楽要素を動員しつつ
物語的&物理的スケール感を抑制するバランス感覚と
犯罪&医療に関わる人間の宿命を
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(混迷する世界で「医療活動」を続けることを選んだ
主人公の旅立ちを西部劇的に描写した
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「極道系医療型SF」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
癒しと殺し、漫画的豪快さと渋味
アクション・シーンと人間模様が複雑に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。