映画に感謝を捧ぐ! 「カリートの道 暗黒街の抗争」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はマイケル・スコット・ブレグマン監督の

 「カリートの道 暗黒街の抗争」に感謝を捧げようと思います。

カリートの道 暗黒街の抗争 [DVD] - ジェイ・ヘルナンデス, ショーン・コムズ, マリオ・ヴァン・ピープルズ, ルイス・ガスマン, ジャクリン・ディサンティス, マイケル・ケリー, マイケル・スコット・ブレグマン
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 エドヴィン・トレスの小説「カリートの道」を

 もとにして1993年に作られた同名映画の

 流れを汲む本作は

 極道映画史上屈指の「大胆にして軽やかなる珍作」であります。

 暇つぶし規模のスケール感、スピード感、暴力性で描かれる

 人種の壁を越えて結ばれた極道者3人の生き様に

 「カリートの道」の設定を融合させることによって生を受けた

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「極道映画的ダイエット&リサイクル戦術」と

 「映画プロデューサー気質」の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「カリートの道」における主人公の無念を晴らすかのような

 気配を放つ幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに、プロデューサーから監督へと転じた

 

 人物ならではの発想

 小規模映画会社的戦術性、軽量級極道映画の魅力が

 結集した「カリートの道外伝」であると言えるでしょう。

 「スカーフェイス」・「カリートの道」に関わった

 プロデューサーの奇策と

 アメリカの持つ「人種のるつぼ性」・「極道映画技法」が

 混ざり合う事によって

 1979年の映画「ポセイドン・アドベンチャー2」に通じる

 味わいを生み出した本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。