映画に感謝を捧ぐ! 「西部の星空の下で」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はジョセフ・ケイン監督の

 「西部の星空の下で」に感謝を捧げようと思います。
 

 水不足に苦しむ故郷を救うため

 政界入りを目指す男「ロイ・ロジャース」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 アメリカ映画の持つ純真さ&知略を象徴する一作であります。

 主演男優R・ロジャースの魅力を引き出す為の見せ場作り

 活劇&喜劇的サービス精神、西部劇的装飾

 天然資源と権力の関係に関する一考察、選挙戦術が

 融合することによって生を受けた

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「アメリカ映画的スター主義&娯楽主義」に関する資料

 殺人に依存しないスリル&サスペンス生成術

 政治における「現地情報」の重要性を世に示す試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (アクション映画的見せ場を作りつつ

 闘いよりも人命救助&破壊阻止に重きを置いた

 最終決戦となっている点も見逃せません。)

 まさに「ジャンル融合型世直し喜劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 暇つぶし規模のスケール感&スピード感の中に

 アメリカ流西部劇、ミュージカル、コメディ、政治風刺を

 詰め込むという荒業に挑んだ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。