映画に感謝を捧ぐ! 「ディープ・シー(2006年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はハワード・ホール監督の

 「ディープ・シー(2006年版)」に感謝を捧げようと思います。

 

 海洋生物に関する一部を記録し

 2006年に公開した本作は

 ユーモアと生真面目さが軽やか&静かに

 交錯する自然系記録映像であります。

 2000年代型記録映像技法を駆使しながら

 海洋生物の過酷な生き様を写し出しながらも

 ある種の和やかさを感じさせる映像&語り口は

 私に「自然」に宿る史劇+喜劇+絵画的魅力と

 バランス感覚を記録し、後世に残す試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (娯楽的盛り上げを抑制しつつも

 ミュージカル的魅力を感じさせる幕切れと

 なっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級海洋生物入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 「ディ-プ・ブルー(2003年版)」を

 軽量化したかのような佇まいでありながらも

 ある種の喜劇力を感じさせる本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。