映画に感謝を捧ぐ! 「1/8 ハチブンノイチ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はディオゴ・モルガド監督の

 「1/8 ハチブンノイチ」

 感謝を捧げようと思います。

 

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 無人島でのサバイバル・ゲームに挑む

 男女8人の運命を描いた本作は

 SF的ハッタリ精神の粋を結集した大いなる怪作であります。

 バラエティ番組的描写&語り口、幻惑的回想描写

 冒険活劇的アクション・シーン、アトラクション的特殊効果

 謎めいた台詞が一堂に会した

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「思わせぶり的作劇法&映像技」と

 冒険活劇的状況を段階的に「SF化」させる技法の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (「神秘的な映像によって様々な問題を隠蔽する」

 手法を象徴する幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「闇鍋系冒険活劇入門」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 ドキュメンタリー的作品世界が

 SF要素に支配されていく現象を

 M・N・シャマラン関連作の流れを汲む手法で

 映画化した本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

 

映画に感謝を捧ぐ! 「優しき殺人者(1952年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。
 
 今回はハリー・ホーナー監督の

 「優しき殺人者(1952年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 メル・ディネリの戯曲「The Man」を

 もとにして1952年に作られた本作は

 倹約的かつ技巧的なスリル&サスペンスに

 彩られた巻き込まれ映画であります。

 空間&登場人物数+暴力描写を巧みに抑制し

 最小限度の説明台詞&映像技と

 R・ライアン&I・ルピノの冷熱絡み合う名演によって

 スリル&サスペンスを高めていく

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に映像作品における「適正なスケール感&スピード感」の

 重要性を世に知らしめる教科書的存在と

 舞台技法と映画技法による共同戦線の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (不安要素を残しながらも一定の解決を示すことによって

 万事解決のハッピー・エンドとは異なる

 苦味を持った幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「空間限定型異常心理劇入門」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 劣等感&不安定な記憶によって狂気へと誘われた男と

 戦争で夫を失いながらも周りの人々に支えられ

 たくましく生きようとする女が織りなす心理戦を

 陰鬱且つ軽快に描いていく本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

 映画に感謝を捧ぐ! 「ディープ・シー(2006年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はハワード・ホール監督の

 「ディープ・シー(2006年版)」に感謝を捧げようと思います。

 

 海洋生物に関する一部を記録し

 2006年に公開した本作は

 ユーモアと生真面目さが軽やか&静かに

 交錯する自然系記録映像であります。

 2000年代型記録映像技法を駆使しながら

 海洋生物の過酷な生き様を写し出しながらも

 ある種の和やかさを感じさせる映像&語り口は

 私に「自然」に宿る史劇+喜劇+絵画的魅力と

 バランス感覚を記録し、後世に残す試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (娯楽的盛り上げを抑制しつつも

 ミュージカル的魅力を感じさせる幕切れと

 なっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級海洋生物入門」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 「ディ-プ・ブルー(2003年版)」を

 軽量化したかのような佇まいでありながらも

 ある種の喜劇力を感じさせる本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

 

映画に感謝を捧ぐ! 「百萬両秘聞 第二編」 

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はマキノ省三監督の「百萬両秘聞 第二編」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1927年の映画「百萬両秘聞」の後日談となる本作は

 静かなる盛り上げ力に彩られた

 続編系サイレント時代劇であります。

 アクション・シーンを抑制し

 欲望、愛憎、信念渦巻く人間模様を重視しつつ

 段階的に「お宝争奪戦」を盛り上げていくストーリー&演出は

 私に「宝」が人心に与える影響を

 時代劇的に表現する試みと

 「見せ場」となる部分にアクション・シーン生成力を

 集中させる技法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (宝&使命の呪縛から解放された男たちの姿が

 万事解決的ハッピー・エンドとは一味違う

 心地よさを感じさせる幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「サイレント時代劇型心理論」の一翼を担う
 
 作品であると言えるでしょう。

 「百万両異聞」の物語&娯楽性を継承しながら

 ある種の「風刺性」を持つ方向へと進行していった本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

映画に感謝を捧ぐ! 「卵と私」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はチェスター・アースキン監督の

 「卵と私」に感謝を捧げようと思います。

 

 ベティ・マクドナルドの同名実話系著書をもとにして

 1947年に作られた本作は

 アメリカ流娯楽映画的サービスの粋を結集した

 実話系人情喜劇であります。

 都会生活を離れ、小さな村で畜産業に挑む夫婦の奮闘劇

 ロマンス、ユーモア、アクション、ホラー要素を

 絡み合わせながら描いていくストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に、過酷な状況を喜劇的に描写する技法と

 自然&人間の厳しさ+優しさを映画的に表現する試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (作家的人生観をドタバタ喜劇的に映し出すかのような
 
 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「アメリカ流農業系人情喜劇」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 都会的価値観と農村的価値観、男性心理と女性心理

 自然と人間のせめぎ合いを

 ユーモア&ポジティブ精神+娯楽的躍動感を失うことなく描いていく本作と
 
 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

 映画に感謝を捧ぐ! 「悪魔はそこにいる」

 

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はミッシェル・アルティエリ監督の

 「悪魔はそこにいる」に感謝を捧げようと思います。

 

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 40年前に惨劇の舞台となった農場を訪れた

 男女7人の運命を描いた本作は

 庶民性と時代の空気に包まれた疑似実録映画であります。
 
 「ホームビデオ」感満載の映像技

 都市伝説+1980年代ホラー的発想

 社会派映画的思わせぶりが融合した

 ストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「インターネット社会&撮影機材の軽量化」が

 ホラー映画に与えた影響の一端と

 ハッタリ精神と倹約精神を並び立たせるバランス調整の
 
 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (シンプルでありながらも怪奇性を感じさせる邦題と

 新たなる「家族関係」の幕開けを匂わせるかのような

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「ホームビデオ系ホラー入門」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 ホラー映画系作劇法&映像技の歴史

 若者心理、アメリカに宿る怪奇の種子を

 象徴する存在の一つである本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。

 

映画に感謝を捧ぐ! 「ワシと金鉱」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はレスリー・セランダー監督の

 「ワシと金鉱」に感謝を捧げようと思います。

 

 クラレンス・E・マルフォードによって創造されたキャラクター

 「ホパロング・キャシディ」をもとにして作られた

 人気シリーズの一つとなる本作は

 冒険活劇性、喜劇性、風刺性が

 軽やかに共存する西部劇であります。

 暴力&謎解き渦巻くお宝争奪戦を題材としながらも

 登場人物の武闘派的+和やかな行動と

 西部劇の定番に即しながらも

 緩やかに進行するアクション・シーンによって

 ドタバタ喜劇色が強まっていくストーリー&演出は

 私に「滑稽さと凶暴さ&邪悪さを結ぶ絆」と

 軽快且つ短絡的な「情報伝達」が招く悲喜劇を

 西部劇的に表現する試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (西部劇風味満載でありながらも

 銃社会に対する無意識の皮肉を感じさせる

 最終決戦となっている点も見逃せません。)

 まさに「軽量級宝探し系型西部劇」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 暇つぶし規模のスケール感&スピード感の中で

 娯楽西部劇的サービスを披露する堅実さと

 アメリカ社会に対する「風刺」を兼ね備えた本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。