映画に感謝を捧ぐ! 「卵と私」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はチェスター・アースキン監督の
「卵と私」に感謝を捧げようと思います。
ベティ・マクドナルドの同名実話系著書をもとにして
1947年に作られた本作は
アメリカ流娯楽映画的サービスの粋を結集した
実話系人情喜劇であります。
都会生活を離れ、小さな村で畜産業に挑む夫婦の奮闘劇を
ロマンス、ユーモア、アクション、ホラー要素を
絡み合わせながら描いていくストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、過酷な状況を喜劇的に描写する技法と
自然&人間の厳しさ+優しさを映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(作家的人生観をドタバタ喜劇的に映し出すかのような
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「アメリカ流農業系人情喜劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
都会的価値観と農村的価値観、男性心理と女性心理
自然と人間のせめぎ合いを
ユーモア&ポジティブ精神+娯楽的躍動感を失うことなく描いていく本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。