映画に感謝を捧ぐ! 「片目のジャック」
映画感謝人GHMです。
今回はマーロン・ブランド監督・主演作「片目のジャック」に
感謝を捧げようと思います。
開拓時代のメキシコ・アメリカを舞台に
元相棒への復讐をもくろむ主人公の姿を描いた本作は
「正統派西部劇」への皮肉を感じさせる作品であります。
復讐心を抱いて元相棒のいる町へやってきた主人公が
彼の娘と恋におち、復讐心を失ったにもかかわらず
周囲の思惑に動かされる形での対決を迎える姿は
「復讐」という行為の空しさを象徴するかのような
残酷さに満ちております。
(M・ブランドのクールフェイスぶりが
かえって悲劇性を高めているように思います。)
本作は「西部劇に対するある種の不満」が
映像という形で現れた作品なのかも知れません。
「暴力」という名の鎖に縛られた人々の姿を
じっくりと描いた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。