映画に感謝を捧ぐ! 「危険な情事」

 映画感謝人GHMです。

 今回はエイドリアン・ライン監督の「危険な情事」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 一夜の情事から始まった

 愛と憎しみの日々を描いた本作は

 「かわいさ余って憎さ百倍」を見事に映像化した

 静かなる愛憎劇であります。

 魅惑の夜を過ごした男女が

 見解の相違によって仇敵のごとく憎み合う関係となる姿は

 私に「愛と憎しみが近しい距離にあること」

 「欲求を満たす行為は必ず代償を伴う」ことを

 示してくれました。

 (主人公を単なる「同情すべき存在」として描かず

 「罪人」として描いている点にも好感が持てます。)

 これこそ「巻き込まれサスペンス」ならぬ

 「自業自得サスペンス」の雄と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 80年代風味の「罪と報いの物語」を

 満喫させてくれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。