映画に感謝を捧ぐ! 「エネミー・ライン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・ムーア監督の「エネミー・ライン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ボスニアの紛争地帯に不時着した米軍兵士の

 逃避行を描いた本作は

 冒険活劇と風刺劇の魅力を兼ね備えた作品であります。

 軽快なエスケープ・アクションの中に

 アメリカの対外政策に対する皮肉を挟み込むという

 大胆にして巧妙な戦略は

 私にアクションの醍醐味と風刺劇の苦みを

 同時に味わう機会を与えてくれました。

 (O・ウィルソン扮する兵士が「敵を倒す」ことより

 「目的地に向かう」ことを重視する姿にも好感が持てます。)

 まさに「甘くて苦い冒険映画」であると言えるでしょう。

 アメリカ礼賛風味の「アクション映画」の中に

 アメリカ軍・政府に対する皮肉を宿す本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。