映画に感謝を捧ぐ! 「ブラインドネス」
映画感謝人GHMです。
今回はフェルナンド・メイレレス監督の「ブラインドネス」に
感謝を捧げようと思います。
ジョセ・サラマーゴの小説「白の闇」をもとにして作られた本作は
人形劇感覚で楽しめる作品であります。
登場人物すべてが作品世界の状況と
「謎の病魔」がもたらす惨劇を示すための存在に徹するという
大胆な試みは
私の予想をはるかに超える展開と驚きをもたらしてくれました。
(星新一氏の短編小説における人物像に
近いものがあると思います。)
まさに「極限状態における人間の軽さ・もろさ」を
斬新な形で示した作品であると言えるでしょう。
謎を解明を行わず、狂気と混乱を示すことのみに徹する
潔さを見せてくれた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。