映画に感謝を捧ぐ! 「ヨーロッパ」
映画感謝人GHMです。
今回はラース・フォン・トリアー監督の「ヨーロッパ」に
感謝を捧げようと思います。
1945年のドイツにやってきた
アメリカ人の運命を描いた本作は
ファンタジー風味に包まれた異色の戦争映画であります。
第2次大戦後のドイツを覆う狂気と混乱によって
もたらされた悲劇を
幻想的な映像と音楽によって表現するという
大胆にして芸術的な試みは
私を「1945~46年のドイツをさまよう列車」へと
誘ってくれました。
(魔術師のような雰囲気を持った「語り部」の存在が
魂を引きずり込むかのような恐怖を生み出している点も見逃せません。)
まさに「醜悪な世界を絵画的な美しさで表現する」R・V・トリアー監督ならではの
戦争映画であると言えるでしょう。
私の魂を「虚実入り交じったヨーロッパ」へと導いた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。