映画に感謝を捧ぐ! 「クィーン」
映画感謝人GHMです。
今回はスティーブン・フリアーズ監督の「クィーン」に
感謝を捧げようと思います。
1997年8月に起きた「ダイアナ元皇太子妃死亡事故」を
もとにして作られた本作は
歴史的事故の内幕を静かに描いた作品であります。
鑑賞者に「歴史の裏側をのぞく」快感を与えると同時に
「感情を抑え、気丈に振る舞うリーダー」を求める時代の終焉と
「己の感情を積極的にアピールする時代」の幕開けがもたらす悲劇を
世に示そうとする精神は
私に好奇心を満たす喜びと、複雑怪奇な歴史の波に翻弄される
人々の悲しみに触れる時間を与えてくれました。
まさに「静かなる革命」を描いた作品であると言えるでしょう。
1990年代の「英国王室」の舞台裏に触れるという
大胆不敵な試みに挑んだ本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。