映画に感謝を捧ぐ! 「ダブルボーダー」

映画感謝人GHMです。

 今回はウォルター・ヒル監督の「ダブルボーダー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 テキサス→メキシコで繰り広げられる

 三つ巴の闘いを描いた本作は

 「我流」を貫く男たちの姿に圧倒される作品であります。

 1980年代流「娯楽的サービス精神」に背を向けて

 頑ななまでに「男の絆と宿命」にこだわり続けたストーリー

 現代劇でありながら「西部劇」の気風を持ったキャラクター・アクション・音楽

 全身より「男気」を発する俳優陣が一体となる光景は

 私に「物語とアクション・シーンが最高の相性で結ばれる」姿と

 時代の空気に抗ってでも「己」を全うしようとする人々の精神に

 触れる機会をもたらしました。

 (血塗られた死闘によって、人種・立場を超えた「情」が生まれる幕切れが

 

 暴力的な状況に癒しを与えている点も見逃せません。)

 まさに、勧善懲悪の枠を超えた「男気」が支配する

 アクション映画であると言えるでしょう。

 W・ヒル監督作特有の「男と闘いに対する愛情」と

 SF&歴史大作とは異なるスケール感が炸裂する本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。