映画に感謝を捧ぐ! 「エース・ベンチュラ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はトム・シャトヤック監督の「エース・ベンチュラ」に
感謝を捧げようと思います。
ペット探偵「エース・ベンチュラ」の活躍を描いた本作は
反権威の一形態を示した喜劇映画であります。
探偵映画の王道に即したストーリーに
主演男優J・キャリーの個人技
映画的小ネタ・動物を加えることによって
探偵小説・プロスポーツ・警察・どんでん返しサスペンスを皮肉った
ドタバタ喜劇を生み出すという映画的実験は
私に「ハードボイルドの秘めたる滑稽さ」・「性転換技術の発展」
「人気商売の光と闇」・「映画における動物&反権威の効能」を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画的ハッピー・エンドから
「サスペンス的に伏線を回収しつつ、喜劇に転じる」
幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「ハードボイルド系ドタバタ喜劇」の歴史に輝く
一作であると言えるでしょう。
初主演作となるJ・キャリー&彼を取り巻く動物たちの熱演
喜劇的に描写された「定番的アクション」
スポーツ・エンターテインメントの残酷さを見つめる目線が冴え渡る本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。