映画に感謝を捧ぐ! 「蘭の女」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はザルマン・キング監督の「蘭の女」に
感謝を捧げようと思います。
弁護士「エミリー」と謎の男「ウィラー」の
運命を描いた本作は
1989年の映画「ナインハーフ」の流れを汲みつつ
道楽的スケール感を上昇させる事によって生を受けた恋愛映画であります。
リオ・デ・ジャネイロ旅行、ポルノ的お色気
MTV的音楽&映像を融合させ
衝動的に進行するストーリー&演出は
私に「外国旅行」がもたらす精神的影響と
動物的欲求の赴くままに突き進む作劇法&映像技の味わいを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(愛欲&性衝動とお祭り感覚が混ざり合った
素朴且つ陽気な幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「観光旅行系ポルノ」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
主演男優M・ロークの放つ胡散臭さ&ヒロインのエロティシズム
リオ・デ・ジャネイロの持つイベント会場&無礼講的魅力
ロマンス&ポルノ的見せ場を徹底追求する事に
力を集中させる姿が
ある種の笑い&感動を呼び起こす本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。