映画に感謝を捧ぐ! 「インビジブル2」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクラウディオ・フォエ監督の「インビジブル2」に  感謝を捧げようと思います。  2000年の映画「インビジブル」の後日談となる本作は  洗浄化の香り漂う続編映画であります。  「インビジブル」の設定&特殊効果を継承しつつ  毒気を緩和し、正統派の透明人間映画に仕立て上げるという試みは  私に「シリーズ化の法則」と「科学的&軍事的狂気」の一端を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (「コミック・ヒーローの序章」風味に満ち溢れた幕切れを通じて  SF映画ビジネス戦術の一端を体現している点も見逃せません。)  まさに「優等生系インビジブル」と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。  P・ヴァーホーベン監督作ならではの悪魔性がそぎ落とされ  「インビジブル」の流れを汲む作品として生を受けながら  王道的なSFへと変異していくストーリー&演出が  安定感と哀愁に入り交じった感触をもたらす本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。