映画に感謝を捧ぐ! 「検屍官 アイ・オブ・ザ・デッド」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はディヴィッド・フェアマン監督の
「検屍官 アイ・オブ・ザ・デッド」に感謝を捧げようと思います。
医師「リチャード・マレー」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
鑑賞者を作劇的迷宮へと誘う怪作であります。
異常心理サスペンスとして幕を開け
犯罪捜査チームの活躍を描くと見せかけて
「悪霊系ホラー」へと急展開するストーリー&演出は
私に「クリミナル・マインド」の世界に「スーパーナチュラル」が
奇襲攻撃をかけてくる現象と
様々な要素をつなぎ合わせる事によって物語が複雑怪奇化していく恐怖を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(清々しいまでに「ホラー風味の勝利」を見せつける
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ジャンル対決型映画」の一翼を担う
迷宮的作品であると言えるでしょう。
アルバトロス的商業戦術に即しつつ
物語の「秘めたる本質」に迫る邦題と
異常心理サスペンスの王道にホラーを乱入させる
豪快さが印象深い本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。