映画に感謝を捧ぐ! 「盲目ガンマン」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフェルナンド・バルディ監督の「盲目ガンマン」に
感謝を捧げようと思います。
盲目のガンマン「ブラインドマン」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
大作感と大衆食堂感が交錯するイタリア西部劇であります。
強引な設定&アクション映画的ご都合主義満載のストーリー展開を
野性的な暴力&お色気、破壊的アクション
大作的物量&人員攻勢で補強し
勢い任せに突き進む光景は
私に「身体的ハンディキャップを抱えたヒーロー」
「男性的欲求に忠実な作劇法」の醍醐味と
大作主義と軽量級作品主義による平和的共存の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(勧善懲悪的ハッピー・エンドと見せかけて
無法の世界に生きる男たちの友情&駆け引きを
コメディ的に表現した幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「コミック・ヒーロー系イタリア西部劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
「視覚障害者のガンマン」という豪快すぎるヒーロー造形を
勢いと男性向けサービス精神によって正当化する姿に心打たれる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。