映画に感謝を捧ぐ! 「テキサスの幸運な男」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロバート・N・ブラッドベリ監督の「テキサスの幸運な男」に  感謝を捧げようと思います。  小川で金を見つけた鍛冶屋「ジェリー&ジェイク」の  運命を描いた本作は  日常劇的ムードに溢れた西部劇であります。  量産型西部劇の枠内において  「偶発的な富がもたらす悲劇&滑稽劇」と  「死人なき西部劇アクション」を繰り広げるという試みは  私に「王道と実験的手法の融合」と  「殺人に依存しないスリル&サスペンスの生成」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (能天気なハッピー・エンドの形態を取りながら  男の嫉妬心を軽やかに写し出す  幕切れとなっている点も見逃せません。)   まさに「穏健派量産型西部劇」の極限を目指して突き進む  作品であると言えるでしょう。  R・N・ブラッドベリ監督&J・ウェイン組ならではの堅実さ&軽快さ  多彩な移動アクション、コメディ風味漂う悪漢たちが一堂に会し  量産型西部劇の魅力と実験精神を兼ね備えた作品となった本作と  生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。