映画に感謝を捧ぐ! 「レディ・スクワッド(2012年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はニコラス・メディナ監督の「レディ・スクワッド(2012年版)」に  感謝を捧げようと思います。  私立探偵チーム「マイクロビギニーズ」の活躍を描いた本作は  性欲と皮肉に彩られたポルノ映画であります。  「セックス・シーンを見せる」為の口実に徹しつつ  ポルノ業界に対する皮肉を放つストーリーと  清々しいまでの安物感&胡散臭さに溢れた  映像+俳優&女優陣が一体となる光景は  私にサスペンスとコメディの秘めたる近似性と  娯楽ビジネスの暗黒面をポルノ的に表現する手法の  一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。  (闘いに生きる&真実にたどり着くことの代償を  ユーモラスに写し出す幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「ポルノ系潜入捜査喜劇」の一翼を担う  大いなる珍作であると言えるでしょう。  「チャーリーズ・エンジェル」シリーズの流れを汲むチーム造形  性別を超越した性描写  効率主義&見せ場主義の極みを目指して邁進する  ストーリー展開が一堂に会し  潜入捜査映画&ポルノ・ビジネスへの皮肉を放つ本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。