映画に感謝を捧ぐ! 「タイタニック2012」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はシェーン・ヴァン・ダイク監督・主演の

 「タイタニック2012」に感謝を捧げようと思います。

タイタニック2012 [DVD]
タイタニック2012 [DVD]

 豪華客船「タイタニック2号」に関わる人々の

 運命を描いた本作は

 便乗商品映画の雄「アサイラム」の魅力が

 結集した海難映画であります。

 幾度となく映画化された「タイタニック号海難事故」を

 利用する大胆不敵さ

 

 「デイ・アフター・トゥモロー」要素を

 力業で組み込もうとするアイデア

 災害映画の王道に即しつつ

 悪漢&人間模様を抑制し

 アクション・シーン&CG映像を見せることを重視する効率性が

 一体化したストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に「軽量級作品に大作的装飾を施す」手法の一形態と

 段取りを簡略化し「見せ場」へと最速で向かう物語&映像の魅力を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (アサイラム的軽さを保ちつつ

 安易なハッピー・エンドを避け、悲劇に目を向ける

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「アサイラム流海難映画」の雄と呼ぶにふさわしい

 作品であると言えるでしょう。

 海難事故を題材にした過去作&実在の海難事故の

 リサイクル的活用法と

 合理主義的作劇法&映像技の極限を目指して

 突き進む本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。