映画に感謝を捧ぐ! 「レプリカズ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジェフリー・ナックマノフ監督の「レプリカズ」に
感謝を捧げようと思います。
レプリカズ [DVD] - キアヌ・リーブス, アリス・イブ, トーマス・ミドルディッチ, ジョン・オーティス, ジェフリー・ナックマノフ
神経科学者「ウィリアム・フォスター」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
堅実なる荒業に彩られたSF映画であります。
荒唐無稽な状況設定を力業で正当化する豪快さ
登場人物&特殊効果数を巧みに節約する倹約精神が
一体となったストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「生命&科学」に関する複雑な問題を扱うように見せかけて
単純明快な娯楽作へと向かって行く戦術と
SF的ハッタリと予算&人員節約を並び立たせる技法の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(主人公一家と敵将が「ハッピー・エンド」を掴むという
離れ業を通じて「幸福の形」は人によって異なるという
メッセージを放つ幕切れとなっている点も見逃せません。)
担う作品であると言えるでしょう。
優等生的なストーリー展開の中で
SF映画史上屈指の「穏健なマッド・サイエンティスト」と
「庶民的ムード漂うクローン人間生成術」を生み出した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。