映画に感謝を捧ぐ! 「ジーサンズ はじめての強盗」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はザック・ブラフ監督の
「ジーサンズ はじめての強盗」に感謝を捧げようと思います。
ジーサンズ はじめての強盗 [DVD] - モーガン・フリーマン, マイケル・ケイン, アラン・アーキン, ザック・ブラフ
1979年の映画「お達者コメディ/シルバー・ギャング」を
もとにして作られた本作は
犯罪喜劇であります。
銀行&企業の冷酷なる経済活動によって
押しつぶされていく老人たちの「ささやかな反撃」を
人情劇と犯罪映画の特性を融合させ
喜劇的加工を施しながら描いていくストーリーと
MTV技法、最新映像技術、ドタバタ映画風味が
軽快に絡み合う演出
渋味と庶民的ムードの利いた俳優&女優陣を駆使して
描いていくという試みは
私に、過酷な状況をユーモラス且つエネルギッシュに乗り切る
男たちの勇姿と
スリル&サスペンスとユーモア&哀愁が
絶妙のバランスで配合された物語&映像作りの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(人生の終幕を意識しつつも「今」を最大限に楽しむ
男3人の姿が心地良い幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「悲殺傷系人情派泥棒喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい
作品であると言えるでしょう。
アメリカ映画界が誇る古強者達の存在力と
シリアスとユーモア、日常劇要素と冒険要素
社会派風味と童話風味が
絶妙のバランスで配合された作品世界を
満喫させてくれる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。