映画に感謝を捧ぐ! 「エクス・マキナ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はアレックス・ガーランド監督の「エクス・マキナ」に

 感謝を捧げようと思います。

エクス・マキナ [DVD] - アリシア・ヴィキャンデル, ドーナル・グリーソン, オスカー・アイザック, ソノヤ・ミズノ, アレックス・ガーランド
エクス・マキナ [DVD] - アリシア・ヴィキャンデル, ドーナル・グリーソン, オスカー・アイザック, ソノヤ・ミズノ, アレックス・ガーランド

 大手IT企業の社長「ネイサン」と

 彼の研究施設に招かれた青年「ケイレブ」の

 運命を描いた本作は

 渋味、絵画性、スケール抑制術に彩られたSF映画であります。

 登場キャラクター数&舞台を極限まで抑制する倹約性

 アトラクション的特殊効果よりも

 絵画的魅力に重きを置いた映像

 人間とAI(人工知能)の交流がもたらす

 文学性+スリル&サスペンスが一体となる光景は

 私に「SF的ハッタリ」と空間限定映画要素による共同戦線と

 心理戦とハイテク系SFを両立させる試みの

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (状況設明台詞に依存せず「映像で語る」事に徹した

 幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「カウンセリング・サスペンス系SF」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 SF的アイデア性&映像美と純文学+悪女劇的人間模様が

 静かに絡み合う本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。