映画に感謝を捧ぐ! 「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 

 今回はティモシー・クエイ&スティーブン・クエイ監督の

 「ピアノチューナー・オブ・アースクエイク」に

 感謝を捧げようと思います。

ピアノチューナー・オブ・アースクエイク [DVD] - アミラ・カサール, ゴットフリート・ジョン, アサンプタ・セルナ, セザール・サラシュ, リュビシャ・ルポ・グルジュチック, ブラザーズ・クエイ
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 ピアノ調律師「フェリスベルト」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 様々な顔を持つ異世界劇であります。

 SF、愛憎劇、閉鎖系サスペンス、純文学が

 複雑に絡み合うストーリー&キャラクター造形と

 実写映画、アニメーション映画、絵画、童話の特性が

 融合したかのような気配を放つ映像が

 一体となる光景は

 私に、愛情と創作者気質が混ざり合った狂気と

 陰性の映像美と精神的迷宮感を兼ね備えた作品世界の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (主人公&ヒロインとマッド・サイエンティストが

 彼らならではの「ハッピー・エンド」を勝ち取ったかのような

 雰囲気に包まれた幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「陰性文学異世界冒険映画」の一翼を担う

 作品であると言えるでしょう。

 幻惑的映像技、純文学小説的語り口、オペラ的音楽

 恋愛劇+異常心理劇人間模様

 SF+童話的装飾が一堂に会した本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。