映画に感謝を捧ぐ！ 「沖縄やくざ戦争」

　映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。

　今回は中島貞夫監督の「沖縄やくざ戦争」に

　感謝を捧げようと思います。

沖縄やくざ戦争 [DVD] - 松方弘樹, 渡瀬恒彦, 新藤恵美, 矢吹二朗, 尾藤イサオ, 三上寛, ひろみ麻耶, 中島貞夫, 松方弘樹

　１９７３～８１年に発生した

　「第４次沖縄抗争」をもとにして作られたとされている本作は

　様々な狂気＆暴力要素が交錯しながら

　沖縄と本州、男気と狂気の複雑な関係を

　写し出す実話系？極道映画であります。

　武術的暴力、西部劇＋戦争映画的暴力

　愛郷心、野心、任侠心、男女の愛

　野性が複雑に絡み合う

　ストーリー＆演出、キャラクター造形は

　私に暴力団目線の「沖縄返還」

　凶暴性の持つ伝染力＆引力

　極道の世界に生きる男たちの宿命を

　映画的に表現する試みの

　一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

　（豪快さと虚しさが静かに混ざり合う

　幕切れとなっている点も見逃せません。）

　まさに「極道映画型沖縄論」の一翼を担う

　作品であると言えるでしょう。

　沖縄の人々が本州に抱く思いと

　１９７０年代国際情勢の一端を

　東映が誇る極道俳優陣の熱演と

　暴力描写力の限りを尽くして映像作品化した本作と

　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。