映画に感謝を捧ぐ! 「デス・フロア」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はダニエーレ・ミシシチア監督の
「デス・フロア」に感謝を捧げようと思います。
デス・フロア [DVD] - アレッサンドロ・ロヤ, クラウディオ・カミッリ, エウリディーチェ・アクセン, ベネデッタ・チマッティ, ダニエーレ・ミシシチア
エレベーターに閉じ込められた男「クラウディオ」と
彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
ゾンビ系ホラー史上屈指の「節制」を感じさせる
堅実作であります。
「エレベーターに閉じ込められる」危機と
「ゾンビに襲撃される」危機を組み合わせ
主人公周辺の出来事を描くことに徹し続ける
ストーリー&演出は
私に予算&人員、舞台の節約を正当化する戦術と
複数の危機的状況を融合させる実験の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「ゾンビ系ホラーにハッピー・エンドは似合わない」
「ホラー映画はシリーズ化を欲する」法則に
忠誠を誓った幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「空間限定型ゾンビ系ホラー」の歴史に輝く
奮闘作であると言えるでしょう。
「裏窓」・「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」
「ダイ・ハード」の持ち味と
昨今のゾンビ造形を合体させる事によって生を受けた本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。