映画に感謝を捧ぐ! 「今そこにある危機」

 映画感謝人GHMです。

 今回はフィリップ・ノイス監督の「今そこにある危機」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 トム・クランシーの同名小説を

 もとにして作られた本作は

 アメリカに潜む「危機」をアクションとブラックユーモアを

 駆使して描いた作品であります。

 「社会の根本にある問題に背を向けて、性急な武力解決に走る

 政治家たちの存在」こそがアメリカの

 「今そこにある」危機であるというメッセージを

 過剰なまでに力の入ったアクション描写と共に描くという

 壮絶なる挑戦は

 私にアメリカ映画界の「潜在的批判精神」と

 「娯楽要素を失うことなくす社会を皮肉る」ことの醍醐味を

 示してくれました。

 (主人公J・ライアンに英雄的な活躍させないことによって

 「正義漢のみで社会を正すことは出来ない」ことを

 示していることも見逃せません。)

 まさにアクション大作ならではの迫力と社会風刺の融合に挑んだ

 作品であると言えるでしょう。

 複雑怪奇な世界に翻弄されながらも正義を貫く主人公を

 敬愛と皮肉の混ざり合った視点で捉えた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。