映画に感謝を捧ぐ! 「ホテル・ルワンダ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はテリー・ジョージ監督の「ホテル・ルワンダ」に感謝を捧げようと思います。

 

 1994年の「ルワンダ大虐殺」の中で

 1200人の命を救ったとされるホテルマンの実話に基づいて作られた本作は

 映画の枠を越え、歴史資料の領域に到達した作品であります。

 虐殺から家族を救うため

 己の知識・財産・人脈を駆使し、時には命さえ交渉の道具とすることで

 結果的に多くの人命を救った主人公の勇気と頭脳には

 本当に頭が下がります。

 (あくまでも「ホテルを守る存在」であることを貫き

 いかなる惨状においても冷静さを維持し続ける精神力も

 素晴らしいです。)

 さらに「アフリカを蝕む西欧帝国主義の呪縛」

 「無関心という見えざる死神」

 「ほんのわずかな相違点のために殺し合う隣人たち」

 「一方的な情報によって人を操る恐怖」を詰め込みながら

 「エンターテインメント」であることも維持しようとする姿や

 派手な残酷描写に頼ることなく「恐怖」を表現するテクニックが

 素晴らしいです。

 (モンスター・パニック映画に勝るとも劣らぬ恐怖を感じました。)

 私たちの「知られざる罪」を指し示し

 歴史を知ることに大切さを再認識させてくれた本作に

 深い感謝と敬意を!!!。

 

 そして、二度とこのような「実話系映画」の基となる悲劇が訪れる事のない

 世界となることを祈りたいです。