映画に感謝を捧ぐ! 「ガントレット」

 映画感謝人GHMです。

 今回はクリント・イーストウッド監督・主演の「ガントレット」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 警官隊や殺し屋に追われながら

 証人輸送を行う刑事の姿を描いた本作は

 これまでのC・イーストウッド主演作とは一味違う魅力を持った

 作品であります。

 圧倒的な迫力と華麗なガン・アクションを披露しながら

 多くの敵を打ち破ってきたC・イーストウッド氏が

 惨めな姿をさらしながら

 ひたすら敵の攻撃に耐え続ける姿は

 (銃を持ちながら、一人の敵も銃殺しない!)

 映画の中とはいえ、数多くの人間を死に追いやってきた

 自分自身に罰を与えながら

 暴力の持つ「醜さ」を示しているかのように思いました。

 (後年の「許されざる者)に通じる要素と言えるのではないでしょうか。)

 愚かしいほどに信念を貫く男と

 闘いの中で彼と一つになっていく証人の姿を

 苦みを利かせながら描いた本作に

 深い感謝を!!!。