映画に感謝を捧ぐ! 「ミザリー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロブ・ライナー監督の「ミザリー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 スティーブン・キングの同名小説を基に作られた本作は

 「物事のプラス・マイナス」について考えさせてくれる作品であります。

 自身の大ヒット作「ミザリー・シリーズ」に終止符を打とうとしていた作家が

 自称ナンバーワン・ファンの女性に捕らえられ

 恐怖にさらされたことをきっかけに創作意欲を甦らせ

 より充実した最終章を描き始める姿は

 不謹慎ながら「怪我の功名」という言葉の見本であるという

 印象を受けてしまいました。

 (時間と共に作家がパワフルになっていくのも素晴らしいと思いました。)

 キャシー・ベイツ扮する女性ファンが単なる狂人ではなく

 深い愛情と狂気を合わせ持つ人物として描かれている点も面白かったです。

 (おかげで現実味のあるキャラクターになっていると感じました。)

 「制御を失った愛」の恐ろしさと

 「逆境がもたらす情熱」の強さを見事に描いた本作に

 深い感謝を!!!。