映画に感謝を捧ぐ! 「オール・ザ・キングスメン」
映画感謝人GHMです。
今回はロバート・ロッセン監督の「オール・ザ・キングスメン」に
感謝を捧げようと思います。
ロバート・ベン・ウォーレンの同名小説を基にして作られた本作は
政治腐敗を描きながら
「システム」の力と重要性を認識させてくれる
脅威の問題作であります。
私は本作を鑑賞した後
「政治腐敗を批判し、クリーンな政治をめざしていた主人公が
選挙に勝利し、知事となった後
かつて批判した悪徳政治家と同じ道を歩んだのは
腐敗した政治システムを越える存在を心に描くことが出来なかったため
システムに飲み込まれたのではないか?」
と感じました。
(「批判するだけで、よりよい存在を生み出せるわけではない。」という
作り手からのメッセージなのでしょう。)
まさに、「代案」というものがいかに大切かを示す
作品であるといえるでしょう。
「力」という呪いの存在・勝利がもたらすリスク
そして単なる否定より、よりよい存在を心に描くことの方が
重要であることを教えてくれた本作に深い感謝を!!!。