映画に感謝を捧ぐ! 「テイラー・オブ・パナマ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・ブアマン監督の「テイラー・オブ・パナマ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジョン・ル・カレの小説「パナマの仕立屋」を基にして作られた本作は

 「2000年代のほら話」と呼ぶにふさわしい痛快作であります。

 一人の仕立屋が自分や友人について話したことが

 世界的な大騒動へと発展していく展開は

 私を「笑い」と「恐怖」が入り交じった奇妙な感覚へと

 誘ってくれました。

 事件の引き金となった「仕立屋」が

 哀愁漂う憎めないキャラクターとなっている点も面白かったです。

 (まさに「落語的なキャラクター」と言えるでしょう。)

 情報を操るしたたか者たちの姿と

 情報に振り回された人々の悲しみと愚かさ

 そして、真実を語ることの重みを

 

 国際サスペンス風味を交えながら描いた本作に

 深い感謝を!!!。