映画に感謝を捧ぐ! 「アメリカン・ギャングスター」

 映画感謝人GHMです。

 今回はリドリー・スコット監督の「アメリカン・ギャングスター」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 実在の麻薬密売人と刑事を基にして作られた本作は

 ある種の「逆転世界」を描いた作品であります。

 「悪」側の麻薬密売人が「町」や「ファミリー」から愛され

 多くの人々に生活の糧を与える偉大な人物であるのに対し

 「正義」側の刑事は家族の絆を失い

 友人や警察仲間からも孤立していく存在となっていく姿に

 私は「悪」の持つ魅力と

 正義を行うことの厳しさを教えられたように思いました。

 

 (振り返ってみるとこの監督の作品は

 「悪役」への思い入れが感じられるものが多いです。)

 警察組織の腐敗も凄まじさもしっかりと描かれており

 後半では麻薬密売人のほうが善良に見えてしまうという

 皮肉な状況となっております。

 (ある意味「危険な作品」といえるでしょう。)

 麻薬密売人と刑事の激しい闘いと

 そこから生まれる奇妙な友情を私に見せてくれた本作に

 深い感謝を!!!。