映画に感謝を捧ぐ! 「π(パイ)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はダーレン・アロノフスキー監督の「π(パイ)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 数学によって世界の真理を解明しようとする主人公と

 彼を取り巻く人々の姿を描いた本作は

 静かなる表現で「金属的な世界」を描いた異色作であります。

 数学に取り憑かれた主人公の姿と

 金属的な雰囲気に満ちた映像が

 百万のセリフ以上の雄弁さを持って

 「数字」の神秘性と冷たさを表現する姿は

 映像で語る媒体ならではの魅力に満ちております。

 (記号的な性格づけをされた脇役陣も

 数値化された世界の象徴であるといえるでしょう。)

 「数学」という小宇宙を見事に映像化した本作と

 生きて映画を見ることが出来るという幸せに深い感謝を!!!。

 そして、「東北太平洋地震」によって亡くなられた方々のご冥福と

 被害地域の一刻も早い復興を祈ります。