映画に感謝を捧ぐ! 「ナインズゲート」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロマン・ポランスキー監督の「ナインズゲート」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アルトゥーロ・ペレス=レベルデの小説「呪いのデュマ倶楽部」を

 

 もとにして作られた本作は

 抑制の利いた「静かなる怪奇映画」であります。

 典型的な「モンスター・ホラー描写」を避ける事によって発生する「静けさ」が

 要所において発生する「残酷描写」の迫力を高める姿は

 物語における「静と動のバランス」が

 いかに重要であるかを示す教科書といっても過言ではないほどの

 魅力・説得力を放っております。

 (「静けさ」がR・ポランスキー監督十八番の「狂的映像」の魅力を高める

 調味料となっている点も見逃せません。)

 独自の映像美と巧みな「静寂」で

 狂気に彩られた世界を描いた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。