映画に感謝を捧ぐ! 「ブラック・シーザー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はラリー・コーエン監督の「ブラック・シーザー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ニューヨークで一大勢力を築いた黒人マフィアの姿を描いた本作は

 「願望と精神」の関係性について考えさせられる作品であります。

 手段を選ばぬ冷酷さと行動力によって

 富と権力をつかむと同時に

 孤独の闇におちていく主人公の姿は

 私に「悪意によってかなえられた願望が

 幸福への道となることはない」ことを

 確信させてくれました。

 (「黒人の地位向上」を願う心を保ち続けていれば

 違う未来へと導かれていたのかも知れません。)

 絶妙のタイミングで流れる歌の数々や

 主人公以上に冷徹なるシナリオも

 印象深いものがあります。

 (特にラストシーンは

 「ギャング映画史上最も無慈悲なラスト」といっても

 過言ではないでしょう。)

 サクセス・ストーリーの痛快さと

 裏社会の残酷さ・孤独感を同時に見せてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。