映画に感謝を捧ぐ! 「ロープ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はアルフレッド・ヒッチコック監督の「ロープ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 殺人を犯した二人の若者と

 彼らを取り巻く人々の姿をリアルタイムに描いた本作は

 心理面に重きを置いた「静かなるサスペンス映画」であります。

 演出・ストーリーを単純明快にすることによって

 登場人物の心理状態を鮮明にする手法が実に素晴らしく

 映像テクニックや派手なアクションからは得られない緊張感を

 満喫することが出来ました。

 (81分の中に哲学・文学が凝縮されている点も印象的です。)

 まさに「無駄な贅肉のない、スリムなサスペンス」であると

 言えるでしょう。

 人間心理の複雑さと、単純明快なストーリーを

 巧みにブレンドさせた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。