映画に感謝を捧ぐ! 「Unknown アンノウン」

 映画感謝人GHMです。

 今回はサイモン・ブランド監督の「Unknown アンノウン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 記憶を失い・廃棄工場に閉じこめられた5人の男が

 生き残りをかけて闘う姿を描いた本作は

 閉鎖系サスペンスと心理劇を融合させて生まれた

 異色の「自分探し」映画であります。

 5人の男が生き残りをかけて「自分自身」を探す姿は

 記憶喪失サスペンスの枠を越え

 「人にとって(自分)こそが最大のミステリーである」という

 メッセージを放つ「文学的」作品であるという印象を

 私にもたらしてくれました。

 (不信感に支配された5人が

 時間と極限状況の中で心を通わせていく姿は

 星新一先生の短編「成熟」に通じるものがあると思います。)

 これも一つの「サクセス・ストーリー」と言えるのではないでしょうか。

 「空間の狭さが思考の広げる」事を再認識させてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。