映画に感謝を捧ぐ! 「コレクター(1965年版」

 映画感謝人GHMです。

 今回はウイリアム・ワイラー監督の「コレクター(1965年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジョン・ファウルズの同名小説をもとにして作られた本作は

 「マニア心理」を見事に映像化した「時代の先取り映画」であります。

 内面では決して届かぬことを感じ取りながら

 一方的な「愛」を注ぎ込む主人公の姿を目の当たりにしたとき

 私は「自分の心に潜む闇」を見ているかのような感触と

 音一つなくやってくる「静かな恐怖」を

 感じずにはいられませんでした。

  

 (等身大のキャラクターとして描かれた主人公と

 魅惑的な「映像・音楽」の融合がもたらした

 「精神的残酷描写」の力を感じます。)

 まさに「純粋に相手の幸せを願わず、見返りを求めながら放つ(愛)は

 真の(愛)とはなり得ないこと」を

 示した作品であるといえるでしょう。

 打算・欲望から解放された「愛」の大切さを教えてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。