映画に感謝を捧ぐ! 「復讐の谷」

 映画感謝人GHMです。

 今回はリチャード・ソープ監督の「復讐の谷」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ルーク・ショートの同名小説をもとに作られた本作は

 素朴な雰囲気からは想像できないほどの「重み」を宿した

 「文学的西部劇」であります。

 初めは小さかった「悪」が

 他の悪との結びつきによって増幅し

 「大悪」へと変化を遂げる姿を目の当たりにしたとき

 私は、「同種の魂は引き寄せ合う」ことの

 恐ろしさを感じずにはいられませんした。

 (「善意」によって悪が増幅していくかのような

 ストーリー展開や

 「正義」の勝利であるにもかかわらず

 痛快さが感じられないラストシーンも

 強く印象に残っております。)

 これこそ「外見以上の深みを持つ作品」であると

 いえるのではないでしょうか。

 81分の中に「人生の皮肉」をにじませた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。