映画に感謝を捧ぐ! 「身代金」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロン・ハワード監督の「身代金」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 1956年の映画「誘拐!」を

 90年代風味を加えて復活させた本作は

 「善悪はカードの表裏」であることを体現した男二人の対決に

 魅了される「異色誘拐劇」であります。

 息子を誘拐された被害者でありながら

 「冷徹さ」によって孤立していく航空会社社長(メル・ギブソン)と

 知略と非情さを武器に誘拐計画を進めながら

 「身代金」によって追いつめられていくNYの刑事(ゲイリー・シニース)の姿を

 目の当たりにしたとき

 私は「災いを運ぶ(罪の引力)」・「同種の狂気を引き寄せる運命の力」を

 感じずにはいられませんでした。

 (善人役で名を成したM・ギブソン&G・シニースが

 「罪を抱える男」を熱演しているという点も

 印象深いです。)

 水中・火中・宇宙といった「非日常的自然界」を

 表現してきたR・ハワード監督ならではのサスペンス演出と

 「誘拐劇」の定番を逆手に取ったストーリー・キャラクターを

 満喫させてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。