映画に感謝を捧ぐ! 「シェーン」

 映画感謝人GHMです。

 今夜はジョージ・スティーウ"ンス監督の「シェーン」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 流浪のガン・ファイターと入植者一家との交流を描いた本作は

 暴力に生きる者の孤独と悲哀に満ちあふれた

 静かなる「宿命の物語」であります。

 心中に秘めた「暴力的衝動」故に

 戦いを避け、平和を求めた主人公が

 「平和の象徴」である一家を守るため

 戦いの世界へと戻っていく姿は

 「戦いに生きる存在は、命ある限り戦いから逃れられない」という

 残酷な真実を象徴するかのような

 重厚感と悲哀に満ちあふれております。

 (凶暴さと大義を兼ね備えた悪役たちと

 「死の影」を宿したラストシーンの存在が

 戦いの日々がもたらす呪いを

 より鮮明にしていると思います。)

 本作こそ「活劇と悲劇が共存する」

 西部劇であると言えるのではないでしょうか。

 美しい自然と人間たちの猛々しさ

 そして「強さ」がもたらす孤独を

 安易な盛り上げに頼ることなく表現した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。