映画に感謝を捧ぐ! 「ローラ殺人事件」
映画感謝人GHMです。
今回はオットー・プレミンジャー監督の「ローラ殺人事件」に
感謝を捧げようと思います。
ウ"ェラ・キャスバリの同名小説をもとにして作られた本作は
強大なる「魂の引力」を持った人物の悲劇を描いた
「純文学的サスペンス映画」であります。
本人の意志を超えた「魂の引力」によって
他者の「運命」を揺るがし
自分自身をも危険にさらしていくヒロインの姿を目の当たりにしたとき
私は「人間の魂」の持つ奥深さと恐ろしさに対する
感銘と恐怖を感じずにはいられませんでした。
(過激なシーンをほとんど使うことなく
緊迫感を維持する映像表現にも感銘いたしました。)
これこそ「精神的サスペンス」と呼ぶにふさわしい作品であると
言えるのではないでしょうか。
殺人事件を描いた作品でありながら
「犯人捜し」より「人間関係の妙」を描くことに
重きを置いた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。