映画に感謝を捧ぐ! 「ウィッカーマン(1973年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はロビン・ハーディ監督の「ウィッカーマン(1973年版)」に
感謝を捧げようと思います。
失踪した少女を捜すため、スコットランドの離れ小島へとやってきた
主人公を襲う恐怖を描いた本作は
怪奇ムードを漂わせながら
「組織」の恐ろしさを語る作品であります。
美しい自然に囲まれ、陽気に暮らす人々が
「島」という閉鎖世界のルールに操られ
凶行へと走る姿は
私に「組織の論理によって個人の良心が封じられることの恐ろしさ」を
再認識させてくれました。
(主人公を好感の持ちにくい人物にすることによって
島の住人たちに「一定の正当性」を持たせている点にも
恐怖を感じました。)
まさに「宗教映画風味の心理ホラー」と呼ぶにふさわしい作品であると
いえるのではないでしょうか。
「捜索型サスペンス」の方程式を逆手に取り
残酷描写以上の恐怖を示した本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。