映画に感謝を捧ぐ! 「レッド・オクトーバーを追え!」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョン・マクティアナン監督の「レッド・オクトーバーを追え!」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 トム・クランシーの同名小説をもとにして作られた本作は

 静かなる「対決」と「友情」を描いた

 「潜水艦映画」の雄であります。

 「音」に対するこだわり

 潜水艦という閉鎖空間の中で

 部下を欺き、米ソ両国を敵にしながら

 冷静さを失わない主人公の勇姿

 国家・距離の枠を超えた「精神的共感」

 (安易な「ヒューマニズム」ではなく

 知略と計算に基づく関係となっているので

 現実味が感じられます。)

 そして、冷戦構造に対する皮肉めいた視線が一体となって

 物語を盛り上げていく姿は

 私に懐かしさと興奮を与えてくれました。

 (ロマンスやトラウマへの「寄り道」を避け

 アクション・サスペンスに徹した作りとなっている点も

 感動的であります。)

 

 本作こそ、J・マクティアナン監督の長所が

 十二分に発揮された最後の作品なのかも知れません。

 (そう考えたくはないのですが・・・・・・・。)

 潜水艦映画の魅力と

 国家を向こうに回した「戦略ゲーム」の醍醐味に

 満ちあふれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。